2021.11.27 30坪の土地にはどれくらいの家が建つ??
未分類土地を買う前に「土地の広さと建つ家のイメージ」をつかもう!
マイホームを建てるための土地。
交通の利便性や周囲の環境も気になりますが、いちばん大切なのは「建てたい家が建てられる土地なのか」「広すぎず狭すぎないちょうどよい土地か」ということ。
実際には土地探しを始めたばかりの頃は具体的なイメージを持つのはとても難しいもの…なのですが、そのまま進めてしまうのはおすすめしません。
買った土地が「理想にしていた家が建たない土地だった」という恐ろしい失敗もあるからです。
人生で最も高い買い物「土地選び&家づくり」で失敗しないためには、
①そもそもどんな家を建てたいのか?=家の広さ、価格、譲れない条件
②買おうと思っている土地にはその家が建つのか?
という確認が最低限必要です。
今回は②を考えるためのお手伝い。
具体的には「30坪の土地に、どれくらいの家が建つのか?」ざっくりイメージが持てるように簡単に解説します!
ざっくりイメージ①そもそも「30坪」とはどれくらいの広さなのか
土地選び、家づくりで頻繁に出てくる「坪(つぼ)」という単位は、日本古来の単位です。
この一坪(ひとつぼ)とはざっくり「畳二畳分」の広さのこと。
そして、この畳二畳を並べて正方形にした「一坪」の一辺の長さが、家づくりでよく出てくる単位「一間(いっけん)」です。
この一間は約1820mm=180㎝。背の高い大人が寝ころんだくらいの長さです。
ちなみに、一間は尺貫法で表すと「六尺」になります。
まとめると
畳の長辺が一間(六尺)=約1820㎜
短辺が半間(三尺)=約910㎜
畳二畳分が一坪=六尺×六尺=約3.306㎡
です。
前置きが長くなりましたが、そこから考えると30坪は畳二畳分の正方形が30個ある広さということになります。
実際には縦横の長さには無限のバリエーションがあるわけですが、例えば図のように5間×6間も、4間×7.5間も、同じ30坪ということになります。
ざっくりイメージ②「建ぺい率」があるので「土地いっぱいに家は建てられない」!
次に家の広さをイメージしましょう。
実はこの30坪の土地、面積の目一杯を家に使えるわけではありません。
日本中どの土地にも、法律で「建ぺい率」というものが定められていて、その率から「家に使ってよい面積」が決められてしまうのです。
しかもその建ぺい率は、自治体ごと、またその土地に設定されている使用目的(用途地域)ごとに異なる率が適用され厄介なのですが、ここではざっくりイメージするために、建ぺい率60%として考えてみましょう。
建ぺい率とは、ある土地に対して、家に使ってよい面積の割合です。
なので、実際に家に使ってよい面積は
30坪×建ぺい率60%=18坪となります。
今回のモデルでは18坪まで家に使えるということになります。
ざっくりイメージ③土地30坪、建ぺい率50%で建てる場合の3LDK、4LDKプラン図
建坪18坪までの家がどんな感じか、クレバリーホームのモデルプランから見てみましょう。※建坪=建物が土地に占める面積。建築面積。大ざっぱにイメージするなら一階の面積。
一つ目は約16坪の建坪で考えた「3LDK」間取り図。
こんな感じです。
1F床面積/52.99㎡(16.02坪) 2F床面積/52.99㎡(16.02坪) 延床面積/105.98㎡(32.04坪)
二つ目は同じく約16坪の建坪で考えた「4LDK」間取り図。
1F床面積/52.99㎡(16.02坪) 2F床面積/52.99㎡(16.02坪) 延床面積/105.98㎡(32.04坪)
畳コーナーが和室として収納も加え独立しています。
また全体的に、部屋数が増えた分を収納部分の見直しで補っていることがお分りいただけると思います。
逆に言えば、部屋数を減らしたり、子供部屋の間仕切りをなくしたりなどの工夫で、各部屋のゆとりを出す・収納を増やす対応もできるということです。
が、土地選びの段階でははじめからギリギリで考えていくよりも、まずはその家に住む人にとって必要な部屋数や広さを、ゆとりをもって考えていくのがおすすめです。
30坪の土地に立つ家→建坪18坪以内(建ぺい率60%の場合)の間取りイメージ、ざっくりとお持ちいただけたでしょうか。
なお、とくに住宅地や都市部など混み合った場所では、建物の高さや位置についても法規制が厳しくなっています。
特に三階建にしたい、地下を作りたい、近隣が込み合っている、などの場合はしっかり法規制についても注意して、土地選びを進めましょう。
まとめ~見落とし注意!その土地に入れなければならないのは「家だけではない」~
最後になりますが、土地を家づくりという観点から考えると忘れてはいけないのが駐車場やお庭、物置、アプローチ(門から家の出入り口までの道)など、外回りのこだわりポイントです。
場合によっては、家自体よりも外回りの方が譲れない!ということもあります(カーポートは大きめ、二台は絶対必要、とか、ガーデニングのために庭+温室は絶対ゆずれない、とか…)。
ですから家本体と外回りをどう納めるかをイメージできない土地は、焦って買ってはいけません!
また、土地選びで重要なのは広さや条件だけでなく、価格のこと。
実際の土地選びで決断を迫られる条件と価格の釣りあいも、家の価格がより具体的にイメージできれば間違いないバランスで選ぶことができます。
そのためには、土地選びからハウスメーカーを相談役にすることをおすすめします。
満足のいく家づくりのために、土地選びからしっかり相談に乗ってくれるハウスメーカーをパートナーにしてくださいね!